切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか

著:清武 英利
定価 : 本体1,600円(税別)

リストラ部屋にも誇りはある! 都合6度、目標削減数8万人。ソニーのリストラ地獄の中で、リストラ部屋の人々はいかに生き抜いたか。講談社ノンフィクション賞受賞作『しんがり』の著者が追ったビジネス巨編!


かつて「リストラはしない」と宣言した会社があります。「自由闊達なる理想工場」を目指し、世界を席巻したソニーです。しかし、事業の中核たるエレクトロニクス事業は挫折し、米国型経営者の登場とともに1999年に本格化した大規模なリストラ計画が、その後6度も延々と繰り返されています。
発表された人員削減数は約8万人。早期退職を拒んだ面々は「キャリア開発室」という名のリストラ部屋に次々に収容されていきました。その数は延べ数千人にも達します。

なぜ、理想工場はこんな泥沼に陥ったのでしょうか? 経営者たちは何をしていたのでしょうか? リストラ部屋の人々はその中でどう生きたのでしょうか?

本書は、リストラ部屋の目線からその全貌を暴いていきます。
登場人物は一人を除いてすべて実名です。
リストラされて「公園居酒屋」で飲む社員、リストラ部屋にあえて志願したエンジニア、一生を賭けた理想工場にしがみつこうとする女性、「ヒト切り」と呼ばれる人事部員、自らリストラを実施した末に会社を辞めようとする役員――地方の社員から役員まで、リストラに関わり、あるいは巻き込まれた人々が、その苦しみと誇りと再生を堂々と語ります。

この本には、嘆くだけのソニー社員は登場しません。怒り迷いながら、自分のなかの不安を見つめ、野に咲くたんぽぽのように再起の場に散って、ソニーのDNAを植え付けようとする人々が多いのです。彼らの生き方を通じて、ソニーのリストラが何を切り捨て、何を奪えなかったのかが明らかになります。

著者は読売時代から「伝説の社会部記者」と謳われ、フリージャーナリストとして活動を開始した、あの清武英利。前作『しんがり 山一證券最後の12人』では講談社ノンフィクション賞を受賞しています。2年7カ月に及ぶ取材が、切り捨てソニーの表裏を描き出します!!!

切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか

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