湖底の城 呉越春秋 第五巻
楚との大戦を控えた呉。伍子胥はそれにはどうしても孫武――のちに『孫子』でその名をとどろかせる――の頭脳が必要と考え、孫武がいる介根へ迎えにいく。闔廬は最初、孫武をどう扱うか考えあぐねていたが、彼の確固たる意志と頭脳に感服し将軍に迎えることを決意。その後、呉は、孫武の策により快進撃を続けていく。
楚との戦いに大勝した、公子光。楚王の死去をしった伍子胥は呉王・僚をうつ。また太子・諸樊との戦いにも勝った公子光は、呉王闔廬となり、その子・終累は太子となった。その後、子胥は闔廬の使者として延陵にいる季子の元を訪れる。季子は呉の外交を任されていたためだ。季子は斉へ使者を出すよう指示をし、子胥は季子の子・艾らを連れて向かう。子胥は斉で安嬰らと会い、呉が斉に敵対するつもりはないことを伝える。
子胥は楚との本格的な戦いに向けて、介根にいる孫武と、その元に預けた褒小羊を迎えにいく。その後、孫武は闔廬の臣下となった。
孫武の策により、次々と敵を懐柔していく闔廬。そしていよいよ、楚との本格的な戦いを眼前に控える――。
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