大黒島
銀行を辞め、湖に浮かぶ島にある小さな寺の執行(管理責任者)となった「ぼく」の元を、かつての同僚が訪ねてきた。「おまえの仲介で神仏の力を借りたい」と。「ぼく」は求めに応じ、護摩を焚き、30万円を受け取る。半年後、同僚の妻が来て金を返せという。夫はめでたく昇進したが、辞令が出た翌日、息子が事故で半身不随になったのだった……。姉妹編「オオクニヌシたち」と、「海の碧さに」の2篇を併録。
30万円で、俺の出世を祈ってくれ!
みずうみに浮かぶ島の小さな寺で繰り広げられる金とホトケをめぐる奇妙でユーモラスな物語
信仰とはなにか? 元銀行員の坊主、悶々と考える。
銀行を辞め、みずうみに浮かぶ島にある小さな寺の執行(管理責任者)となった「私」の元へ、かつての同僚が訪ねてきた。「おまえの仲介で神仏の力を借りたい」と。「私」は求めに応じ、護摩を焚き、30万円を受け取る。半年後、同僚の妻が来て金を返せという。夫はめでたく昇進したが、辞令が出た翌日、息子が事故で半身不随になったのだった……。
姉妹篇「オオクニヌシたち」と、「海の碧さに」の2篇を併録。
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。