カラマーゾフの妹

著:高野 史緒
定価:1,650円(本体1,500円)

ドストエフスキーの書いた世界文学の金字塔『カラマーゾフの兄弟』には、書かれていない第二部がある。父殺し事件の真犯人が別にいることは、第一部を詳細に読めば明らかなのだ。事件から十三年後、カラマーゾフ家の次男イワンが特別捜査官として町に戻ったことで次々に暴かれる衝撃的な真実。その日、本当に起こったこととは、そして家族が抱えていた真の闇とは何だったのか。すべてがいま解き明かされる。興奮の文芸ミステリ!


話題騒然の本年度江戸川乱歩賞受賞作!!

あの世界文学の金字塔には、真犯人がいる。

世界文学の最高峰として名高い『カラマーゾフの兄弟』には第二部がある。
ドストエフスキーはその予告をしながら、ついに書き上げることなく世を去った。
そしていま、文豪の残した壮大な謎に緻密な推理で挑む、
かつてなく刺激的なミステリーが誕生した。

これを読まずに、今年のミステリーは語れない。


不可解な「父殺し」から十三年。有名すぎる未解決事件に特別捜査官が挑む。

トロヤノフスキーは愕然とした。
当時の弁護士は真相まであと少しというところまで迫っておきながら、
最も重要な点を見逃している。
極めて重要な、絶対に見逃してはならない点をだ。(本文より)

カラマーゾフの妹

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