舞台の神に愛される男たち

著:関 容子
定価:2,090円(本体1,900円)

インタビューの名手、関容子氏が、舞台を彩る13人の名手の肉声に迫る! 柄本明、笹野高史、すまけい、平幹二朗、山崎努、加藤武、笈田ヨシ、加藤健一、坂東三津五郎、白井晃、奥田瑛二、山田太一、横内謙介……虚構の中に人間の真実、深遠を浮かび上がらせる彼らの知られざる素顔とは? 鬼籍に入る方も増える中、もはや本人から直接は聞くことができない事実、セリフもふんだんに再現される、昭和舞台史物語。


 人はみな、脇役のようなもの。いかにれば、自分の人生を自分なりの形で輝かせることができるでしょうか──。
 本書では、舞台を支え、彩る名脇役、裏方たちの普段は語られない本音、演劇論、舞台への思いに迫ります。自らの言葉を通して紡がれる数々物語は、小説のように数奇でおもしろい。演劇・歌舞伎・落語ファン垂涎の「知られざるエピソード」も、聞き手がインタビューの名手・関容子氏であることもあって、次々と飛び出します。
 著名な方々とはいえ、順風満帆な歩みであった人はほとんどいません。さまざまな苦労をしたり、舞台から離れて様々な職を点々としてまた戻ってきたり、海外に活躍の場を求めて現地で花開いたり。
 アングラの帝王と呼ばれながら、長年舞台から離れ、NHKのプリントセンターで働いていたところを発見され、いきなり井上ひさしさんのこまつ座の公演で復帰したすまけい氏は言います。
「印刷屋だろうが蕎麦屋だろうが、必死で本気で生きてれば、すぐつながるわけですよ。どれも人間がやってることだからさ」
 読む人それぞれに、胸に突き刺さる宝物のような言葉が次々飛び出し、ある種の人生訓としても学び多い1冊です。

舞台の神に愛される男たち

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