盗作の報酬
「この作品を盗作してください。さもなければ、あなたの小説はもう刊行しません」謎の原稿を送りつけてきた担当編集者の口から信じられない言葉が飛び出した。江戸川乱歩賞受賞から10年になるミステリー作家は頑なに断るが、編集者は次から次へと忌むべき提案をしてくる。いったい、この男の目的は何なのか、この原稿は何なのか、そして私は何者なのか。デビュー10年の江戸川乱歩賞作家が、小説を書くことを突き詰めた問題作。
「この小説を盗作しなければ、あなたの作品は刊行しません」
担当編集者から提案された“悪魔の取引”にデビュー10年を迎えた乱歩賞作家は!?
「これを勝負作にしろというのか」
講談社の担当者から「読んでください」と送られてきた出所不明の小説原稿。その後の打合せで、その盗作を勧められる。「いったい私をなんだと思っているのか」投稿から15年、デビューから10年となる江戸川乱歩賞作家の、屈辱と苦悩の日々がはじまる――。
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