建礼門院徳子
平清盛の娘、許されぬ愛の遊戯。「あなたがいたから、死ねなかったのです」。清盛の娘・徳子が、平家でただ一人生き残ったのは偶然ではなかった。禁忌を恐れず、憎むべき相手を愛してしまった女の懊悩とは――。後白河法皇の強さに惹かれた女の生涯。長編歴史ロマンス。
後白河法皇の強さに惹かれた女の生涯。長編歴史ロマンス。
平清盛の娘、許されぬ愛の遊戯。
「あなたがいたから、死ねなかったのです」
清盛の娘・徳子が、平家でただ一人生き残ったのは偶然ではなかった。禁忌を恐れず、憎むべき相手を愛してしまった女の懊悩とは――。
この世には、男と女しかおりませぬ。
一門の御霊を弔うために、徳子は洛北の里でひっそりと暮らしていた。そこを訪れたのは、我が子や一門を滅ぼした仇敵、後白河法皇。去来する十一歳からの想い。たとえ愛し合っていたとしても、けっして結ばれるはずはなかった。それでも――。いまようやく、徳子は何かを乗り越えようとしていた。

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