津波と原発

著:佐野 眞一
定価:1,650円(本体1,500円)

東日本大震災にノンフィクション界の巨人が挑む。三陸に住んでいたゴールデン街の名物オカマの消息。日本共産党元幹部の「津波博士」はどこへ? 正力松太郎・天皇・原発のトライアングル。江戸時代、飢饉で荒廃した地は、陸軍の飛行場を経て、堤康次郎が土地を買収し、福島原発となった――『東電OL殺人事件』で東京電力の実相を暴き、『巨怪伝』では原発を日本に導入した正力松太郎を活写した佐野眞一が3・11の真実を描く!


緊急取材・書下ろし四〇〇枚
東日本大震災ノンフィクションの決定版

日本の近代化とは、高度成長とは何だったか? 
三陸大津波と福島原発事故が炙り出す、日本人の精神
ノンフィクション界の巨人が挑む

■三陸に住んでいたゴールデン街の名物オカマの消息
■日本共産党元幹部の「津波博士」はどこへ?
■正力松太郎・天皇・原発のトライアングル
■江戸時代、飢饉で荒廃した地は、陸軍の飛行場を経て、堤康次郎が土地を買収し、福島原発となった――
『東電OL殺人事件』で東京電力の実相を暴き、『巨怪伝』では原発を日本に導入した正力松太郎を活写した佐野眞一が、3・11の真実を描く!

《本文より》
場合によっては逮捕されることも覚悟で立ち入り禁止地区に入ったのは、原発事故に対する大メディアの報道に強い不信感をもったからである。新聞もテレビもお上の言うことをよく聞き、立ち入り禁止区域がいまどうなっているかを伝える報道機関は皆無だった。(中略)
原発のうすら寒い風景の向こうには、私たちの恐るべき知的怠慢が広がっている。

津波と原発

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