奈良の平日  誰も知らない深いまち

著:浅野 詠子
定価:1,650円(本体1,500円)

「鬼を見失ったまち」の解説が書かれた路地の看板、山頭火が来た町屋、著名な画家たちが居を構えた高畑、明治時代の名建築の保存をめぐる話など、地元紙記者出身のフリージャーナリストである著者が、奈良のまちを歩き、人に出会い、資料を探して知った、寺社・仏像だけではない深い魅力を語るこだわりの紀行エッセイ。昭和の生活感を残す「きたまち」や古い町屋が並ぶ「ならまち」を今までにない視点で歩いてみよう。


町家カフェ、古都の近代化遺産、街角のお地蔵さん
海なし県の水辺の風景、隠れたうまいもの
今までになかった視点で歩く 世界遺産の隣にある奈良!

和菓子屋の角に「奈良ホテル近道」という小さな立て札を偶然見つけ、細い路地に誘われるように行ってみる。歩いてほどなくすると、法蓮格子(ほうれんごうし)の風情ある町家がぽつり。小さな看板をかかげていて、文化財の解説か何かだろうと最初は思った。ところがそうではなく、昔、元興寺(がんごうじ)の鐘楼に出没する悪い鬼を退治しようと坊さんが追いかけてきたが、このあたりで見失った。だからここは不審ヶ辻子町(ふしがづしちょう)と呼ぶ。そう書いてある。鬼を見失ったまちなんて、愉快な話だ。――<「まえがき」より>

遷都千三百年で再び注目を集める奈良。
地元紙記者出身の著者が、寺社・仏像だけじゃないディープなまちの魅力を紹介するこだわり紀行エッセイ。

奈良の平日  誰も知らない深いまち

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