簡素なる国
「産業革命から始まった近代は、『無限の経済成長』という旗を掲げ、20世紀に爆発的な開花を見せました。しかしながら、その原理の致命的な欠陥ゆえに、その後急激な衰退の道を辿り、今や死の淵に追い詰められた」(本文より)と語る著者が、地球規模的視野から閉塞した日本の現状打破を提案する。
1940年、東京都生まれ。東京外国語大学を中退し俳優座に入団。65年、ハワイ大学に留学しアメリカを見聞する。72年より主演したテレビドラマ『木枯し紋次郎』が空前のブームに。八三年、『チェンマイの首』(講談社)で小説家としてデビュー。84年、日本初の本格的情報番組『地球発22時』のキャスターに起用され、海外数十ヵ国を取材して国際的視野を持つようになる。98年、参議院議員となり、ついで『さきがけ』代表に就任。2002年に党名を『みどりの会議』に変え、環境問題や農林水産業の復権に取り組む。07から09年にかけて同志社大学大学院・総合政策科学研究科講師として環境社会学を講義。現在、日本ペンクラブ理事兼環境委員長。著書に『ごみを喰う男』(徳間書店)、『暴風地帯』(角川書店)他多数。
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