マンチュリアン・リポート

著:浅田 次郎
定価:1,650円(本体1,500円)

爆殺――その朝、英雄の夢が潰えた。

『中原の虹』完結から3年。

剛胆にして繊細。優しくて非情。
流民の子から馬族の長にのしあがり、
ついには中国全土をも手に入れかけた
稀代の英雄・張作霖の、壮絶なる最期。

浅田次郎、14年ぶりの書き下ろし長編小説。

昭和3年6月4日未明。張作霖を乗せた列車が日本の関東軍によって爆破された。
一国の事実上の元首を独断で暗殺する暴挙に、
昭和天皇は激怒し、誰よりも強く「真実」を知りたいと願った――。

「事件の真相を報告せよ」。昭和天皇の密使が綴る満洲報告書。
そこに何が書かれ、何が書かれなかったか。

いま解き明かされる「昭和史の闇」。
息を呑む展開、衝撃の「真相」、限りなく深い感動、
――傑作長篇小説の誕生!

マンチュリアン・リポート

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