五感集
「メフィスト賞&日本推理作家協会賞」受賞作家による究極の“幻想ミステリー”
「私は私をしゃぶっている。」
洋館から突如消えた娼婦。五感で解き明かす真相。
すべては爆撃の中で見た幻なのか。人智を超えた現象なのか。
昭和20年3月、神戸。秘密裏に営まれる娼館に幽閉されている娼婦ナオミ。馴染みの客は情事の最中、その肉体が、すでに彼女のものではないことを実感する。男が情事を終え、客室に戻るとサイレン音の後、「ナオミが消えた」という館主の叫び声を聞く。女は本当に消えてしまったのか――。
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