YA文学をリードする、梨屋アリエ短編集! ぼくはシャボン玉のあの子に恋をした。それは触れただけでパチンと消えてしまう、あまりに儚い恋だった――。 ハルカは時々、抱っこしてと言って、ぼくを困らせる。寂しがり屋の彼女に触れられない苦しみが、日を重ねるごとに強くなってぼくの心を潰していこうとは。そして彼女がパチンと消えるたび、ぼくは涙をこぼさずにいられなかった。愛は残酷なのだ。――<「シャボン玉同盟」本文より>
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