神なるオオカミ 上
文化大革命時代、北京の知識青年・陳陣(チェンジェン)は内モンゴルのオロン草原に下放され、現地の古老・ビリグのもとで羊飼いをはじめた。天の教えを守り、草原とともに生きる遊牧民の暮らしに魅せられていく陳陣。やがて、かれの興味は、遊牧民の最大の敵でありながら、かれらの崇拝の対象であるオオカミへと向かう。オオカミにのめりこんでゆく陳陣は、自らの手でオオカミの子を捕らえ、飼うことを夢見るのだが……。
草原の民とオオカミ――。共存と闘争の果てにあるものは?
中国で1800万人の読者を獲得した話題の超ベストセラー!
雄大なモンゴルの草原を舞台に、遊牧民とオオカミの宇宙を描く大長編!
「中国の近代化で追われたオオカミの悲劇を丹念に描いた名作。勤勉で、強者におもねず、初志を貫徹するというオオカミ・トーテムの精神を回復することが中国発展の鍵とする著者の見解に心を打たれた。」――佐藤優
文化大革命時代、北京の知識青年・陳陣(チェンジェン)は内モンゴルのオロン草原に下放され、現地の古老・ビリグのもとで羊飼いをはじめた。天(タンゴル)の教えを守り、草原とともに生きる遊牧民の暮らしに魅せられていく陳陣。やがて、かれの興味は、遊牧民の最大の敵でありながら、かれらの崇拝の対象である「オオカミ」へと向かう。オオカミにのめりこんでゆく陳陣は、自らの手でオオカミの子を捕らえ、飼うことを夢見るのだが……。
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