進化の運命-孤独な宇宙の必然としての人間
知性をもつ生物はたまたま生まれたのか?
ヒトの眼とタコの眼、クジラの社会とゾウの社会、人間の農業とアリの農業……
分子レベルから形態、行動、文化にいたるまで、
生物多様性の裏側には、種をこえた共通点が驚くほどたくさんある。
進化の歴史はしばしば偶然に左右されると言われてきたが、
実は一定の傾向があるのではないか?
カンブリア紀生物研究の世界的権威が、天文学から分子生物学、考古学まで
あらゆる知見と実例を渉猟して、生命の一般法則を浮かび上がらせる。
【著者紹介】
サイモン・コンウェイ=モリス
1951年生まれ。ロンドンで育ち、ブリストル大学を卒業後、ほとんどの学究生活をケンブリッジ大学で送る。現在、ケンブリッジ大学教授。専門は古生物学。カンブリア紀の進化大爆発の痕跡をとどめる「バージェス頁岩動物群」の研究で知られる。王立協会員。著書に『カンブリア紀の怪物たち』(講談社現代新書)がある。
【訳者紹介】
遠藤一佳(えんどう・かずよし)
1963年生まれ。東京大学理学部卒業後、連合王国(スコットランド)グラスゴー大学でPh.D.取得。筑波大学准教授を経て、現在、東京大学大学院理学系研究科教授。専門は分子古生物学、貝殻形成論。共著に『古生物学の科学4 古生物の進化』(朝倉書店)などがある。
更科功(さらしな・いさお)
1961年生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業勤務を経て、東京大学大学院理学系研究科終了。理学博士。現在、東京大学大学院理学系研究科研究員。専門は分子古生物学。
【目次】
まえがき ケンブリッジのサンドイッチ
第1章 イースター島をめざして
第2章 あの大暗号のさらなる秘密
第3章 至るところにネバネバ:生命は宇宙のさだめ?
第4章 生命の起源:絞りだすのはスープか浅知恵か?
第5章 ただ一度の幸運? 不思議な星、地球
第6章 みんな極端になっていく
第7章 見る収斂
第8章 宇宙人の収斂?
第9章 人間型生物は地球人だけか?
第10章 綴じられた進化:あまねく見られる収斂
第11章 進化進学は可能か?
第12章 最後に
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