わたしと子犬の時間
いつも、フランソワと一歩ずつ。
エッセイと写真でつづるフレンチブルドッグの闘病記
おいしく治す手作りごはんの「クッキング・レシピ」つき
病院の帰り道、わたしはぽつぽつ顔のフランソワをつれ、魚屋に立ちよった。フランソワの首はずいぶんと毛がぬけて、赤くまだらになっていた。これまでの闘病でさまざまな化学物質も取り込んでいるだろう。しばらくは身体にやさしい白身魚と米と野菜で、ごはんを作ることにした。「小さいころ、風邪をひいてねこんだときに、食欲がでてくると、母は新鮮な白身魚を焼いて食べさせてくれたっけ。とってもおいしくて、さらに元気になれたっけ……。」ガラスケースの前にともる裸電球の向こうに、わたしは思いだしていた。――<本文より>
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