こころの耳

著:早瀬 久美
定価:1,650円(本体1,500円)

感動ノンフィクション
そしてついに、法律の壁は打ち破られた!

障害者の薬剤師免許取得に制限を設けていた「欠格条項」。その撤廃運動の原動力として220万人以上の署名を集め、日本で初めて聴覚障害者で薬剤師となった女性が綴る感動の手記。

いつもなら我慢できるのにそのときはどうしても我慢できなかった。心の底から感情がこみ上げてきた。1999年8月薬剤師の免許申請を却下されたときのことだった。わたしは、生まれつき耳が聞こえない。ずっと音のない世界で生きてきた。(略)きちんと説明すれば、きっとわかってもらえると思っていた。実際にいままでわかってもらえたことも多かった。しかし自分の夢だった「薬剤師」という夢を、「聞こえない」という理由で却下されたときは、言葉にできない感情が一気に吹き出た。ぐっとこらえたかった。きちんと説明すればわかってもらえるはず。だが相手は人間ではない。法律という途方もなく大きい壁だった。

こころの耳

書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る