牙―江夏豊とその時代

著:後藤 正治
定価:1,980円(本体1,800円)

長嶋がいて王がいた。手に汗握るような王―江夏の一騎討ちがあった。どの時代にも人々を吸引するスターがいる。人は過ぎ去った日々に思いを込めるものであるが、それを差し引いてもなお、プロ野球を包む風景はいまよりずっと熱気に溢れてあったように思える。失われた〈黄金時代〉の一端を、長くプロ野球ファンであったものとして記してみたかった。――(「あとがき」より)


ONがいた。堀内がいた。村山がいた。
日本中が燃えていた。
そして江夏豊がいた!

人工芝も屋根付き球場もなかった。もっと速く、もっと遠くへ――。
グラウンドは「真剣勝負」に溢れていた。単純で、むき出して、けれども胸躍る、熱いもの。それがプロ野球だった。

長嶋がいて王がいた。手に汗握るような王―江夏の一騎討ちがあった。どの時代にも人々を吸引するスターがいる。人は過ぎ去った日々に思いを込めるものであるが、それを差し引いてもなお、プロ野球を包む風景はいまよりずっと熱気に溢れてあったように思える。失われた〈黄金時代〉の一端を、長くプロ野球ファンであったものとして記してみたかった。――(「あとがき」より)

現役生活18年の通算成績は、206勝158敗193セーブ。最優秀防御率1回、最多勝2回、最優秀救援投手5回、セ・パ両リーグにまたがってMVP(最優秀選手賞)……。
残した数字も傑出しているが、江夏は記録よりも記憶に残る投手だった。

牙―江夏豊とその時代

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