おさるのよる
「おさるシリーズ」は1991年の『おさるのまいにち』以来、20年間にわたって親しまれてきたロングセラーです。多くの賞も受賞し、非常に高い評価を得てきました。今回のテーマは「昼と夜」です。夜中に目覚めたおさるが、ふだん感じることのない夜の長さに気づきます。そして、実は自分がここにいるのが特別なことで、真っ暗でなにもないことが普通なのではないか…と、思索をひろげていきます。
デビューから30年の節目となる絵本作家、いとうひろしさんの新作。「おさる」シリーズの記念すべき10作目です。
「おさるシリーズ」は1991年の『おさるのまいにち』以来、20年間にわたって親しまれてきたロングセラーです。路傍の石幼少年文学賞、国際アンデルセン賞国内賞、産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞を受賞するなど、非常に高い評価を得てきました。
今回のテーマは「昼と夜」です。夜中に目覚めたおさるが、ふだん感じることのない夜の長さに気づきます。
そして、実は自分がここにいるのが特別なことで、真っ暗で「なにもない」ことが普通なのではないか…と、思索をひろげていきます。
やさしい表現で、深い思想にふれる、「おさる」シリーズらしい新作です。
【内容紹介】
ぼくは おさるです。
みなみの しまに すんでいます。
ぼくは この しまで、まいにち たのしく くらして います。
(中略)
きょうも おひさまと いっしょに めを さまし、
それから……。
あれれ、ちょっと へんです。
あたりは まっくら。
おひさまが のぼって いません。
ちょっと はやく おきすぎました。
ぼくは、おひさまが のぼって くるのを まちました。
(本文より)
※漢字は使用していません
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