パルタイ・紅葉狩り 倉橋由美子短篇小説集
豊饒なる倉橋文学の世界
デビュー作「パルタイ」から怪奇掌篇・寓意譚に至る9篇を収録。
前衛党入党から離反までを、不毛な性愛の日々に重ね、内的手法で描いたデビュー作「パルタイ」以降、日本の文学風土から自由な、徹底した虚構を追究。そこからは、イメージの豊饒さと方法意識に貫かれた<反世界>が現れる。プロメテウスの罰を再現した「囚人」、白昼夢にたゆとう「夢のなかの街」等、初期作品から怪奇掌篇、寓意譚に至る9篇を収録し、著者の孤高なる文学的歩みをたどる。
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