新編忠臣蔵(二)
刃傷事件から討入りまで、忠臣蔵はどこをとっても胸をうつドラマだ。今でも我々の心を動かすのは、人生の縮図を形をかえて観るからだろう。振幅の激しかった大石内蔵助。また大石と共に立ち上がりつつも、消えてゆく同志。偽りの恋に情熱のすべてをかける女心の哀れさ。ラストシーンを飾る琴の爪の話――。本書の執筆は『宮本武蔵』の起稿と同年、著者の心気は最も充実していた。
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