新・平家物語(四)

著:吉川 英治
定価:880円(本体800円)

平治の乱以後、平家は目覚しい興隆期に突入した。一門の総帥清盛は、またたく間に位人臣をきわめ、平相国(へいしょうこく)と呼ばれる。一族の栄達はいうまでもない。その矢先に起った“車あらそい”の事件。娘徳子の入内(じゅだい)、厳島の造営など、彼の見果てぬ夢はつづくが、先の嵐に吹き堕ちた源氏の胚子(たね)も、無視できない大きさに。――爛熟と発芽と。相容(あいい)れぬ2つの世界があり、明日を待っている。


位人臣を極めた平家一門の総帥清盛の栄華。ひとは彼を平相国と呼んだ。一族の栄達はいうまでもない。娘徳子の入内、厳島の造営など、彼の見果てぬ夢はつづくが、源氏の胚子も、無視できない大きさに――。

新・平家物語(四)

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