新書太閤記(五)

著:吉川 英治
定価:850円(本体773円)

家康と信長の援軍が三方ヶ原で完敗を喫してから僅か3年、信長・家康の連合軍は、宿敵武田軍に潰減的な打撃を加えた。世にいう長篠の合戦である。武田の騎馬軍団を織田の鉄砲軍団が完膚なきまでに叩きのめした1戦であり、素早く実戦に鉄砲の威力を採り入れた信長の炯眼(けいがん)が光っていた。また、三河武士の名をあげたものに、鳥居強右衛門の懦夫(だふ)をも起たす鬼神の働きがあり、家康も面目を施す。

新書太閤記(五)

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