新書太閤記(二)

著:吉川 英治
定価:850円(本体773円)

信長を主に選んだ藤吉郎のすばらしい嗅覚。これは彼の天賦の才で、寧子(ねね)への求婚でも言えることである。恋がたき前田犬千代との、虚々実々の妻(め)あらそい。だが、本巻の眼目は、田楽狭間の急襲にある。永禄3年、今川義元は数万の兵を率い、西征の途に立った。鎧袖一触と見くびられた織田勢であったが、信長は敢然とその前に立ちはだかったのである。この1戦の帰結が、戦国の流れを変えていく。

新書太閤記(二)

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