鳴門秘帖(二)

著:吉川 英治
定価:814円(本体740円)

隠密の掟ゆえに、お千絵と弦之丞の恋は許されようもない。といって、お千絵に執拗につきまとう旅川周馬の邪恋は迷惑至極。弦之丞も家を捨て恋を捨て、一管の竹に漂泊の旅を重ねるが、お千絵への思いはきっぱり絶っているだろうか。その弦之丞に、阿波25万石の存立にかかわる隠密の命令が下る。無論、阿波藩士が手を拱(こまね)いて待っている訳がない。弦之丞を取り巻く蜘蛛手の網。

鳴門秘帖(二)

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