剣難女難

著:吉川 英治
定価:990円(本体900円)

大正14年に創刊された国民雑誌「キング」に発表されたこの作品で、従来の幾つかの筆名に別れを告げ、新たに吉川英治が誕生した。――美男で剣を見るのさえ身体がふるえる春日新九郎が、兄の仇、富田三家随一の名人、鐘巻自斎を相手に戦うまでの数々の辛苦と、剣難女難。――この1作が呼んだ反響、つづいて生れた幾多の名作。本書は、吉川文学の輝かしい原点といえよう。

剣難女難

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