秋蘭という女

著:杉本 苑子 解説:藤田 昌司 装丁・装画:粟屋 充 装丁:菊地 信義
定価:427円(本体388円)

学問の家の神童若江薫子(わかえにおこ)は、紅白粉(べにおしろい)には見向きもしない学者に育ち、攘夷派の浪士たちと悲憤慷慨、新政府に建白書攻勢をかける。時代に逆行する情熱家は危険人物として幽閉され、晩年は失意のうちに放浪したが、その醜貌の下には、女ほんらいの、暖い心が隠されていた。幕末の女志士を描く傑作他8編を収録。

秋蘭という女

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