小説小林一三(下)

著:咲村 観 装丁:菊地 信義 装画:生頼 範義 解説:佐高 信
定価:502円(本体456円)

事業の鬼にして文化人の、華麗なる一代記。想像だにしなかった株価の大暴落は、証券会社支配人の夢を一三から奪いさった。だが、それがかえって好運だったのかも知れない。新たに企画された私鉄建設の話が彼の前途に洋々と開ける。私鉄、デパート、歌劇、映画と、庶民の欲望を見抜いて先取りしたカルチャー商法で「大阪急」を築いた男の明治魂を描く話題作。


事業の鬼にして文化人の、華麗なる一代記。阪鶴鉄道監査役から箕有鉄道の経営へ、一三の商才はメキメキ頭角を現わす。鉄道に、デパートに、少女歌劇にと広がる夢を次々実現できた男の歩んだ道とその時代。

小説小林一三(下)

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