広報室沈黙す(上)
東京・新宿にある損保界名門の世紀火災海上保険は、大揺れに揺れていた。経済誌「中央経済」に、1年も前の大蔵省監査に絡んで、社内の恥部がデカデカと掲載されたのだ。「こんな記事を書かせていいのか」「なんのための広報課だ」――上層部からの理不尽な圧力に、広報課長木戸徹太郎の悩みは深まる。(講談社文庫)
ミドルは“我が社の恥部”にどう対処するか。新宿に本社を置く某海上火災で実際にあった事件をもとに、会社上層部の醜い権力闘争に立ち向かう広報室課長木戸のビヘイビアを描く。会社員の生き方を問う問題作。
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