築地川・葛飾の女

著:芝木 好子 解説:饗庭 孝男 装丁:中島 かほる 装画:小倉 遊亀
定価:534円(本体485円)

銀座の老舗「森むら」を舞台に、少女が一人前の女になるまでを、旧家の誇りに生きる人々を絡めて描く「築地川」。師である日本画家・滝川清澄への思慕を絶つため、葛飾に嫁していった女弟子の懊悩を、水郷の景物を背景に美しく描く「葛飾の女」。胸奥に火を抱く、繊細で華奢な女たちの、ひたむきな生をうたいあげた、下町の感性を受け継ぐ女三代記の名作2編。

築地川・葛飾の女

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