忍びてゆかな 小説 津田治子

著:大原 富枝 解説:近藤 芳美 装丁:菊地 信義 装画:朝倉 摂
定価:520円(本体473円)

少女時代にハンセン病を発病した津田治子は、終生その苦しみの中に生きた。現代では特効薬が発見されてハンセン病は直る病気となったが、彼女がその恩恵に浴するには発見が遅きに過ぎたというほかはなかった。みずからの生命に精いっぱい執着し、聖書と短歌を支えに、痛ましくも強い生涯を終えた女流歌人を描く、感動の名作。


癩に冒された女流歌人の悲痛な生と死を描く癩病棟の中だけの人生であればこそ,自らの生命に精一杯執着してみたい.聖書と短歌を支えに,痛ましくも強い生涯を終えた女流歌人・津田治子を描く感動の名作.

忍びてゆかな 小説 津田治子

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