ジキル博士とハイド氏

著:ロバ-ト.ルイス・スチ-ブンソン 訳:加藤 まさし 絵:高田 勲
定価:638円(本体580円)

ほんとうはまじめだが、不まじめなことをして楽しみたい!そう考えたジキル博士は、自分が発明した秘薬を飲んで、凶悪な人間ハイド氏に変身!そして、また秘薬を飲んで、もとのジキル博士に……。実験をくり返すうちに、想像を絶する大破局が……。人間の善と悪2つの性質を考えさせる、『宝島』の作者スチーブンソンの最高の古典名作!


こんなことって、あるだろうか?
ひとりの人間が悪人になったり、善人になったり、つぎはどうなるか?はらはらドキドキ、ぐいぐいひきこまれる、世界名作の決定版!

ほんとうはまじめだが、不まじめなことをして楽しみたい!そう考えたジキル博士は、自分が発明した秘薬を飲んで、凶悪な人間ハイド氏に変身!そして、また秘薬を飲んで、もとのジキル博士に……。実験をくり返すうちに、想像を絶する大破局が……。人間の善と悪2つの性質を考えさせる、『宝島』の作者スチーブンソンの最高の古典名作!

まさにそのとき、ふたりの人影が見えたのです。ひとりは東のほうへ急ぎ足で歩いている小柄な男でした。もうひとりは10歳くらいの女の子で、交差点にむかって、あわてたように走っていました。そしてどうなったかは、いわなくてもわかるでしょう。そうです。ふたりは交差点で、出会いがしらにはげしくぶつかってしまった。そのすぐあとで、あのおそろしい事件が起こったのです。
小柄な男が、べつに何事もなかったかのように、平然と、たおれた女の子のからだを踏みつけて、悲鳴をあげる彼女をおき去りにして、行ってしまおうとしたのです。──(本文より)

ジキル博士とハイド氏

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