見知らぬ橋(上)

著:船山 馨 装画:荻 太郎
定価:418円(本体380円)

かつて信州の山中で会い、忘れ得ぬ人だった並河と流氷の網走での再会……。全生涯をかけて激しく燃えた京都の夜。妻子ある男との愛に生きる能面師・魚住名緒子が求めた永遠の慕情とは……。サンフランシスコ、アラスカへひろがる愛の行方に待ち受けているのものは……。恋人たちが最後にたどり着くメンデンホール氷河は愛の聖地なのだろうか。壮大なスケールで描く自然描写を織りこんだ本格長編ロマン。〈上下 全二巻〉


能面師を父に、自らも面を打つ魚住名緒子は、網走の流氷を前に、かつて信州の山中で会い、忘れ得ぬ人だった並河に再会する――二人をめぐって起るさまざまな人間関係を背景に、“無償の愛”に生涯を賭ける名緒子と並河との姿に、現代における純粋な愛の形を追求した長編ロマン。

見知らぬ橋(上)

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