突っかけ侍(下)

著:子母澤 寛 装丁:原 弘 装画:鴇田 幹
定価:594円(本体540円)

大政奉還は許されたものの、ひそかに発された討幕の勅を奉じて、薩長軍は怒涛のように東進を開始した。箱根にこれを迎え討った伊庭八郎ら幕軍は、小田原の寝返りで敗北。一方、上野では彰義隊が結成され、幕臣の意気は旺んだが、情勢は日を追って幕軍不利となっていく。こうした中、江戸庶民も一丸となって、反官軍に起ちあがりつつあった……。折りしも、深川高ばし邸では、小笠原長行が消息を絶つ。だが、長行韜晦の陰に、実は金さんらの活躍が……。風雲急な江戸の巷に、善玉悪玉入り乱れて波乱万丈。突っかけ侍の金さんをめぐる人びとの行末は? 移り行く時代の流れに描く人生流転の相。<全3巻・完結>

突っかけ侍(下)

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