踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代

著:小倉 孝保
定価:2,200円(本体2,000円)

不幸で、嘘つきで、どこまで優しく。昭和の男社会を「溢れるしずく」を武器に、その身ひとつで生き抜いたストリッパーの本格評伝。
ウーマンリブが台頭してきた時代、わいせつ裁判を通して、図らずも「反権力の象徴」に祭りあげられた一条。普通の生活がしたいと願うも、周囲はそれを許さず、本人もまた酒と嘘と男に溺れていく。
極貧の幼少期、絶頂期、刑務所暮らし、夫の自死、大やけど、生活保護、ドヤ街での暮らし、孤独死……。ひとりの女性としては幸せだったと言えないかもしれないが、芸人としては最高の人生だったと、生前の彼女を知る者は口を揃える。
人間が持つ美点と欠点を、すべて曝け出しながら駆け抜けた彼女の生涯を描く。

プロローグ 中田カウスの恩人
第一章   溢れるしずく
第二章   一条さゆりの誕生
第三章   警察との攻防
第四章   時代が生んだ反権力の象徴
第五章   芸術か、わいせつか
第六章   塀の中、束の間の平穏
第七章   暗転
第八章   釜ケ崎に暮らす
第九章   ドヤ街の酔いどれ女神
第十章   過ぎゆく日々のなかで
第十一章  見事な最期
エピローグ 拝まれる人

踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代

書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る