世界鉄道文化史

著:小島 英俊
定価:1,353円(本体1,230円)

鉄道とは、人類のドラマである!
その胸躍る軌跡のすべて

鉄道誕生から約二〇〇年――そこには、爛熟する豪華列車もあれば、等級制が生み出す人間模様もある。廃線問題が起こる一方で、座席や照明は進化し、激化するスピード競争はついにリニア開発までいきついた。他に類を見ない独特な文化を生み運んできた鉄道の全軌跡を、第一人者が新聞や文学、写真や絵画を渉猟して描き切る、壮大にして無二の世界史!

□初めて鉄道を知った日本人
□毎日記録更新! 万国スピード競争
□コンパートメントは犯罪の温床
□「旅の読書」誕生の秘密
□見知らぬ二等客男女の途中下車
□女性客も高級官僚も、トイレは我慢できない!
□日本にもあった、幻の「一帯一路」計画
□松本清張に新幹線小説がない理由
□プレゼンスを増す中国リニア開発
□最速から最適へ 中速列車で行こう!
□収益と公益のあいだで揺れる廃線問題

[目次]
第一章 のびゆく鉄道
第二章 コンパートメントと大部屋式
第三章 無謀なスピード競争は終わったが、スピードはわが命
第四章 鉄道旅行の時代
第五章 鉄道快適化物語
第六章 等級制と社会
第七章 日本にもあった「一帯一路」
第八章 鉄道はデザインの宝庫
第九章 高速鉄道の時代
第一〇章 豪華列車からクルーズ列車へ
第一一章 芸術が描いた鉄道
第一二章 リニア新時代と鉄道の公益性

「二等車は一等車の上流と三等車の大衆を分かつ、ちょっと曖昧な漠とした中間ゾーンであるだけに乗客心理は微妙であった。誰でも二等車に乗ると、あるいは乗れる身分になると、ほっと安心する。それでいい気になって、不遜な態度で乗務員に接する、知らぬ男女の二等客が思わぬ不倫関係で突如途中下車してゆく……」(「第六章 等級制と社会」より)

世界鉄道文化史

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