地獄めぐり

著:加須屋 誠
定価:1,100円(本体1,000円)

これでいつ堕ちても安心!?
「地獄の沙汰も金次第」というのは本当!?
よくわかる【地獄の歩き方】!

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著者によると、大学で美術史の講義をしていると、
風景画についてよりも、肖像画についてよりも、地獄絵をテーマにしたとき、
学生たちはなによりまじめに耳を傾けてくれるといい、
これは市民講座等でも同様のことがいえるという。

なぜ、人は地獄に惹かれるのか。

死の山、三途の川、賽の河原、閻魔王との対面、
善悪所行の記録文書、判決、数々の責め苦……。

地下8階建てビルのような構造の地獄を訪ね歩き、
厳格な文書行政組織・閻魔王庁の実像に迫り、
「怖いもの見たさ」の正体を探ってみると、
じつは、地獄は「暴力」と「エロス」の欲動に満ちた世界だった!

はたして、もともと除病延命をかなえてくれる柔和な「閻魔天」は、
いったいいつ、地獄を統括する威嚇的な「閻魔王」へと変貌したのか。

なぜ慈悲深いはずの仏たちが、地獄を征服するべく攻撃を開始したのか。

敗戦国・地獄が、戦勝国・浄土から求められた多額の戦争賠償金を
まかなうためにとられた、涙ぐましいまでの緊縮財政策とは!?

そもそも、地獄はどこにあり、閻魔とはいったい誰なのか――。

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えっ、まさか自分が地獄に堕ちる? そんなことはないハズ。
いや待てよ。ウソ、不倫、暴飲……もしかしたら……。

そんな「心当たり」のあるあなたに贈る、
いざという時に役立つ(かもしれない)「地獄のガイドブック」。

地獄から生還した人たちの“証言”も収録!

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【本書のおもな内容】

第1章 地獄の誘惑
「暴力」と「エロス」の世界/私たちは地獄に堕ちる ほか
第2章 地獄へ旅立つ
生から死へ/死の山/三途の川/賽の河原 ほか
第3章 地獄をめぐる
地獄の場所と構造/互いに敵対心を抱く亡者 ほか
第4章 閻魔王の裁き
閻魔とは誰か/閻魔天から閻魔王へ ほか
第5章 地獄絵を観た人たち
菅原道真/清少納言/西行/後白河法皇 ほか
第6章 地獄からの生還者たち
臨死体験と社寺縁起/狛行光/白杖童子 ほか
第7章 地獄の衰退と復興
地獄を征服する仏たち/地獄の沙汰も金次第 ほか

地獄めぐり

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