嶽神(上) 白銀渡り
山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。知る人ぞ知る戦国忍者活劇のあの大傑作が、待望の文庫化!
時代伝奇小説の大傑作
山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。知る人ぞ知る戦国忍者活劇のあの大傑作が、待望の文庫化!
嶽神(がくじん)とは――?
山の者たちの集団の中から、数年から数十年にひとり、時としてとてつもなく知力と技に長けた者が出ることがある。その心根はあくまでも清く、出会った者は皆、その心に打たれるという。山の者たちはそうした男を≪嶽神≫と呼んでいる。
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