覇王の番人(上)
明智光秀――信長を担ぎ上げ、そして葬った男。
真保裕一が、「本能寺」というミステリーに勝負を挑む!
戦乱の世を我が手でしずめてみせる! その決意を胸に秘め、明智光秀は一人の武将に目をとめる。その男とは――織田信長。やがて光秀は天下統一の夢を信長にたくし、織田軍団の先頭に立って戦いの日々へと突きすすんでいく。歴史に葬られた男・明智光秀の真実を掘り起こし、戦国の定説をくつがえす歴史巨編、堂々登場!
「武士たる者、一国を守るために命を散らすか。すべての武家をまとめて、万民に安寧をもたらすために生きるか」光秀は声に力を込めた――そのどちらを選ぶのが、まことの男であるか、と。
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