幻想的でナイーブな、第1部初期習作時代、一貫する主義思想を率直に語る、第2部戦後の雑記類から、母の死の記憶の追跡に始まる、第3部生い立ち回想。重厚、誠実、悠揚迫らぬ風格で戦後文学を支え、批評によって人間存在の根底、芸術の普遍性を提示し続ける本多秋五の精神世界の源泉。鮮烈多面的に語る、17歳から69歳までのエッセイ群。読売文学賞受賞。
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