百年前の私たち 雑書から見る男と女
セックスと就職と自分探し いまと変わらぬ明治・大正
「太陽の下に新しきことなし」とはいうものの、この本を読むと驚きの連続。明治の末、男女共通の関心は“脳を強くすること”。男は“性慾”に煩悶しつつ、やっぱり帝大出との“就職”格差を気にしている。女は“女学生”に萌え~っと騒ぐ一部の男どもを尻目に、“自分探し”に余念がない。そうそう、したり顔でお説教し、社会を憂うオヤジやオバサンもちゃんといます。近代日本にはじめて生まれた大衆の姿はそのまま私たちの鏡像です。これを見て嗤うか脂汗を流すかはあなたしだい。それにしてもこのために今では忘れ去られた雑書2000冊に目を通したというイシハラ先生の努力には脱帽です。
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