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ラカン

フロイトを継ぐ精神分析理論

鏡像段階(stade du miroir)
人間は神経系が未熟なまま生まれてくるため、幼児は身体が寸断された不安定な状態におかれている。そこで鏡に映る自己像に同一化することで、統一性を獲得する。しかしその歓喜は、自己の統合性を他者に委ね、主人性を外部の何ものかに奪われる危うさと背中あわせの関係にある。――この鏡像段階論を出発点に、人が意味するものの主人なのではなく、意味するものの次元こそが人を人として構成してゆくとするラカン理論はその幕をあげる。

<付録>
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