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鬼あざみ

たかだかの命。華やかに散れ。
白昼堂々、金品を強奪する荒稼ぎで、江戸を騒がせた鬼坊主清吉と、情婦・おもん。悪に魅入られた若者たちは破滅に向かってつき進んでいった。

【鬼坊主清吉】兇賊、強盗追剥等を犯し天下に出没す勢州にて縛に就き文化二年四月廿六日江戸に押送せられ六月廿六日他賊2人と引き廻しの上千住に梟(きょう)せらる辞世の狂歌「武蔵野に名も蔓(はび)こりし鬼薊(おにあざみ)今日の暑さに乃(かく)て萎(しお)るる」浅草新鳥越町妙光山円常寺に墓あり(街談文々集要)