内容紹介
貴族夫人をめぐる愛憎劇から浮かび上がる、近世の村のかたち
一七六五年の夏。ヨーロッパの東のはずれ、トランシルヴァニア侯国のコザールヴァール村で、ある裁判の証人尋問が行われた。原告は領主の一人・イシュトヴァーン。そして被告は彼の妻・ユディト。罪状は「姦通」であった。のべ一〇〇人を超える証人の口から赤裸々に語られるのは、ユディトと間男・アーダームの堂々たる逢瀬、これまでの赤裸々な男性遍歴と子どもたちの出生にまつわる疑念、魔女と媚薬、そして繰り返される暴力……。ユディトは果たして、ただの淫蕩な女だったのか――? 東欧史研究のトップランナーが証言記録を縦横に読み解き、ユディトらを取り巻く近世ヨーロッパの村の暮らしを復元し、事件の深層に迫る。新たな近世史料学入門、ここに誕生!
製品情報
製品名 | 姦通裁判 ―18世紀トランシルヴァニアの村の世界― |
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著者名 | 著:秋山 晋吾 |
発売日 | 2018年04月27日 |
価格 | 定価 : 本体1,100円(税別) |
ISBN | 978-4-06-511636-4 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 星海社新書 |
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