対馬丸

講談社文庫
ツシママル
  • 電子あり
対馬丸
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内容紹介

戦局傾いた昭和一九年八月、沖縄から本土に向かった学童疎開船「対馬丸」はアメリカ潜水艦の魚雷攻撃を受け、深夜の海に沈んだ。乗船者一六六一名、うち学童八〇〇余名。生き残った学童は五〇余名に過ぎなかった。戦争完遂のため、次代を背負う若き国民を護るため、という大義名分のもと、国策として実施された疎開事業における最大の悲劇である。その歴史的全貌を伝える名著。(解説・佐藤優/作家・元外務省主任分析官)


昭和一九年八月、沖縄から本土に向かった学童疎開船対馬丸はアメリカ潜水艦の魚雷を受け、深夜の海に沈んだ。乗船者一六六一名、うち学童八〇〇余名。生き残った学童はわずか五〇余名。戦争完遂という大義名分のもとに実施された疎開事業における最大の悲劇は、なぜ起きたのかを伝える名著。

戦争についての記憶を21世紀に伝える重要な文学作品だ。
―佐藤優(作家・元外務省主任分析官)

この著作の主人公は子どもたちであり、本はそれを代弁するに過ぎない。子どもたちの親兄弟も残り少なくなった。せめて、この本がその慰めのいくらかをも果たせればと願う。―大城立裕(「文庫版あとがき」より)

目次

  • いのちがけの教育
  • 行くも地獄、残るも地獄
  • 親と子と
  • 不気味な前夜
  • 集合
  • たそがれの出航
  • 無邪気な乗客
  • 今晩はあぶない
  • 撃沈
  • 死とたたかう漂流
  • 役に立った手旗(仲宗根正男の話)
  • 助けあいながら(阿波連休子の話)
  • 幼い知恵と意志で(宮城啓子の話)
  • わんぱくも参った(田場兼靖の話)
  • 泣きべそと夜光虫(名城妙子の話)
  • 愛児の死をみながら(田名宗徳の話)
  • むなしい上陸
  • 校長が殺したか
  • 燃えろ、燃えろ……
  • 付録
  • あとがき

製品情報

製品名 対馬丸
著者名 著:大城 立裕
発売日 2015年03月13日
価格 定価 : 本体730円(税別)
ISBN 978-4-06-293024-6
判型 A6
ページ数 320ページ
シリーズ 講談社文庫
初出 本書は2005年6月、理論社より刊行された『対馬丸』を底本にして、加筆修正しました。

著者紹介

著:大城 立裕(オオシロ タツヒロ)

大城立裕(おおしろ・たつひろ)
1925年沖縄県中頭郡中城村生まれ。沖縄県立二中を卒業後、上海の東亜同文書院大学予科に入学。敗戦で大学閉鎖のため、学部中退。’47年琉球列島米穀生産土地開拓庁に就職。’48年野嵩(現普天間)高校教師に転職し文学と演劇の指導にあたる。’49年『老翁記』で小説デビュー。’59年『小説琉球処分』連載開始。’67年『カクテル・パーティー』で芥川賞受賞。『恩讐の日本』、『まぼろしの祖国』、『恋を売る家』など著作多数。また沖縄史料編集所所長、沖縄県立博物館長などを歴任。

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