王獣(おうじゅう)を操る術をみつけてしまったエリンに、いつの頃からか、その力を政治的に利用しようとする陰謀の手がしのびよる。闘蛇(とうだ)を操ることを大罪だといって世を去った母の言葉の真意は? そして、人と獣との間にかけられた橋が導く絶望と希望とは? けっして人に馴れない、また馴らしてはいけない獣とともに生きる、エリンの物語、いよいよ最終巻! ※本作品は、獣の奏者1 闘蛇編、獣の奏者2 王獣編を青い鳥文庫版として4分冊したものです。
1962年東京都生まれ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究。1989年に『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞をダブル受賞した『精霊の守り人』を始めとする「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)、『獣の奏者』、『獣の奏者 外伝 刹那』ほか著書、受賞多数。2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。2014に「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
漫画家。「少年シリウス」にて『獣の奏者』(原作・上橋菜穂子)を連載中。その他の作品に『ぼくと未来屋の夏』(原作・はやみねかおる)、挿絵作品に『少年名探偵WHO-透明人間事件-』(原作・はやみねかおる)など。
獣の奏者 外伝 刹那