トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所

講談社文庫
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トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所
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内容紹介

得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思想、都市の詳細などについて捕虜たちが提供した情報が、やがて日本の命運に大きくかかわってくる。講談社ノンフィクション賞受賞作。(講談社文庫)


アメリカにとって捕虜=「情報」だった
日本兵は、なぜ尋問官にあらゆる情報をしゃべったのか

得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思想、都市の詳細などについて捕虜たちが提供した情報が、やがて日本の命運に大きくかかわってくる。講談社ノンフィクション賞受賞作。

太平洋戦争期の日本兵は、戦陣訓の「生きて虜囚の辱(はずかしめ)を受けず」の一句に代表されるような考え方で教育される一方、捕虜に関するジュネーブ条約の内容についての教育を受けておらず、捕虜となった際の作法や対処法が身体化されていなかった。
――加藤陽子(東京大学教授)<解説より>

目次

プロローグ 丸裸にされた日本列島
 第一節 爆撃目標としての「皇居」
 第二節 暗号名「トレイシー」
 第三節 アメリカは捕虜から何を聞きだしたか

第一章 秘密捕虜尋問センターの罠
 第一節 ロンドン
 第二節 ワシントン
 第三節 私書箱651、トレイシー、カリフォルニア
 第四節 海軍日本語学校
 第五節 ある尋問官の回想
 第六節 エンジェル島

第二章 空母「飛龍」と潜水艦呂号第61の男たち
 第一節 捕虜第一陣
 第二節 ミッドウェーの敗者たち
 第三節 潜水艦乗組員の悲劇
 第四節 太平洋艦隊司令長官ニミッツ大将の訪問
 第五節 真珠湾の零戦操縦士

第三章 A─airシリーズと爆撃目標情報
 第一節 サイパン陥落
 第二節 合同攻撃目標グループ(JTG)


第四章 陸軍省日本資料会議
 第一節 集結した「日本の専門家」たち
 第二節 日系二世の語学兵に下された密命

第五章 ワシントンの日本人捕虜第一号
 第一節 知りすぎた男、海軍大佐沖野亦男
 第二節 「フォート・ハント」での尋問


第六章 ブロッサム
 第一節 サイパン・ブラックラジオ
 第二節 グリーンズ・エリア


第七章 硫黄島の秘密
 第一節 最激戦地からの生還者
 第二節 明かされた最高機密


第八章 盗聴された大島浩大使
 第一節 ベルリンからワシントンへ
 第二節 緊迫した国際情勢のもとで
 第三節 収容所を揺るがした「原爆投下」


第九章 それからの太平洋戦争
 第一節 厚生省援護局からの照会
 第二節 牧野一則上等兵曹はなぜ射殺されたか


エピローグ 尋問官長ウッダードと靖国神社
 第一節 過去を消した情報将校
 第二節 靖国神社の存続は誰が決めたのか

あとがき
文庫版あとがき
主要参考文献・資料
取材・資料協力者

製品情報

製品名 トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所
著者名 著:中田 整一
発売日 2012年07月13日
価格 定価 : 本体743円(税別)
ISBN 978-4-06-277310-2
判型 A6
ページ数 464ページ
シリーズ 講談社文庫
初出 講談社創業100周年記念書き下ろし作品として、2010年4月に小社より単行本として刊行されたもの。

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