蒼穹の昴 1

講談社文庫
ソウキュウノスバル1
  • 電子あり
蒼穹の昴 1
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

極貧の少年に与えられた途方もない予言 そこに「希望」が生まれた
魂をうつベストセラー大作待望の文庫化!

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた2人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作!

もう引き返すことはできない。春児は荷台に仰向いたまま唇を噛んだ。満月に照らし上げられた夜空は明るく、星は少なかった。「昴はどこにあるの――」誰に訊ねるともなく、春児は口ずさんだ。声はシャボンのような形になって浮き上がり、夜空に吸いこまれて行った。途方に昏(く)れ、荒野にただひとり寝転んでいるような気分だった。「あまた星々を統べる、昴の星か……さて、どこにあるものやら」老人は放心した春児を宥(なだ)めるように、静かに胡弓を弾き、細い、消え入りそうな声で唄った。――<本文より>

目次

  • 第一章 科挙登第
  • 第二章 乾隆の玉

製品情報

製品名 蒼穹の昴 1
著者名 著:浅田 次郎
発売日 2004年10月15日
価格 定価 : 本体640円(税別)
ISBN 978-4-06-274891-9
判型 A6
ページ数 384ページ
シリーズ 講談社文庫
初出 本書は’96年4月に小社より刊行されました『蒼穹の昴』上下刊を四分冊にした第1巻です。

オンライン書店で見る