内容紹介
「わたしを壺にして、側においといて」。癌に冒されて逝った最愛の妻を骨灰磁器(ボーンチャイナ)として遺した男。一周忌を過ぎ、男の前に現れた女性は、その壺に戸惑いを隠せない。表題作のほか、会社の上司との愛と別れを描く『マリッジリング』、手の移植手術から過去の女を振りかえる『握る手』など愛と性を抉(えぐ)る珠玉の短篇集。
私の骨で花瓶をつくって…妻が遺した最期の願い
「わたしを壺にして、側においといて」。癌に冒されて逝った最愛の妻を骨灰磁器(ボーンチャイナ)として遺した男。一周忌を過ぎ、男の前に現れた女性は、その壺に戸惑いを隠せない。表題作のほか、会社の上司との愛と別れを描く『マリッジリング』、手の移植手術から過去の女を振りかえる『握る手』など愛と性を抉(えぐ)る珠玉の短篇集。
目次
- 泪 壺
- マリッジリング
- 後遺症
- 春の別れ
- さよなら、さよなら
- 握る手
- あとがき
製品情報
製品名 | 泪壺 |
---|---|
著者名 | 著:渡辺 淳一 |
発売日 | 2004年04月15日 |
価格 | 定価 : 本体419円(税別) |
ISBN | 978-4-06-274757-8 |
判型 | A6 |
ページ数 | 224ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2001年4月に小社より単行本として刊行。 |