もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く

講談社+α新書
モウトウダイワホウニハダマサレナイタチバシュギエリートノギマンヲミヌク
  • 電子あり
もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

  • はじめに 「絆社会」を訴えることの危うさ
  • ・「絆」とは「家畜をくくりつけるヒモ」・日本人は「立場」のある家畜?第1章 「東大話法」とは何か
  • ・原発危機で浮き彫りになった「東大話法」・東大話法を支える日本特有の倫理観1他人の立場を侵害してはいけない・終身雇用制度2自分の立場を守るためにしたことは許される・AIG年金、オリンパス・・
  • 第2章 「東大話法」の温床は「立場主義」
  • 戦後の経済発展で生み出された「立場」を守る巨大システム・巨大システムを動かすために増えた「責任」と「役」・システムが崩壊し、「立場」だけがのこされた現代社会・日本企業は「巨大な関所の管理人」?
  • 第3章 日本社会を呪縛する「立場」
  • 子どもの「しつけ」とは「立場」を教えるもの・なぜ入社3年目から「社畜」になっていくのか・非言語メッセージでひっそりとおこなわれる「すりこみ」・履歴書に「派遣」「空白」があると立場社会ではスポイルされる・あなたの職場に無意味な会議が多いのは「立場」のせい・「できもしないことをやっているふりをする」のが日本の会議・「職務をまっとうする人々」が集まるとなぜか悪事になる日本企業
  • 第4章 「東大話法」がこじらせる男と女
  • ・東大出に「セクシーなオス」がいない理由・東大出が25歳でいきなりモテるのは「立場」から・「感覚」がとまって「サル」から「人」になっている・「立場主義」の夫婦から生まれた子どもはどうなるか?・女性が男性の「立場」に座ってうまくいかない理由
  • 第5章 実践されている「東大話法」
  • 「承知しました」は「日本人の欺瞞性を浮き彫りにする」という新しいメソッド・意味のない会議は「承知しました」で意味のある会議へ・「そこまでやるとは思わなかった」というセリフが示す「立場主義」・「くされ縁」を切ると「無縁」になってしまう日本社会
  • 第6章 「立場」と「幸福」の呪縛から逃れる
  • ・アメリカ人の「アイ・アム・ハッピー」という強迫観念・日本は「立場」、中国は「面子」・・・どれが正しいのではなくすべて間違っている・「自分たちはヘンなんだけど、あいつらもヘンだ」と気づく・ディズニーランドを支配する「幸福の偽装」という空気
  • おわりに 「立場主義」から解き放たれるために

製品情報

製品名 もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く
著者名 著:安冨 歩
発売日 2012年09月21日
価格 定価:922円(本体838円)
ISBN 978-4-06-272774-7
判型 新書
ページ数 208ページ
シリーズ 講談社+α新書

著者紹介

著:安冨 歩(ヤストミ アユム)

1963年、大阪府に生まれる。東京大学東洋文化研究所教授。 京都大学経済学部卒、住友銀行勤務を経て、1991年 京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。1997年、経済学博士(京都大学)。名古屋大学情報文化学部助教授を経て、2009年より東京大学東洋文化研究所教授。
著書には『「満洲国」の金融』(創文社)、『貨幣の複雑性』(創文社)、『複雑さを生きる』(岩波書店)、『生きるための経済学』(NHKブックス)、『経済学の船出~創発の海へ~』(NTT出版)『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店)、『生きるための論語』(ちくま新書)などがある。 
『「満洲国」の金融』(創文社)で第40回日経・経済図書文化賞受賞。『原発危機と「東大話法」』は4刷2万部。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る